妊娠中や産後のシミをなくしてキレイなママになる方法

シミ

 

産後のカラダの悩みは、小さなトラブルまで含めると数えきれない程たくさんありますよね。

特に『(妊娠中や産後に)顔のシミが増えた』という悩みを持っているママさんたちが多くいます。

特に30代からはシミができやすい時期です。

新たにできてしまったシミもあれば、
以前からあった薄いシミが濃くなってしまうのも、産後のシミの特徴と言えます。

ではなぜシミができるのでしょうか?

そこには女性ホルモンが大事な鍵をにぎっていたのです。

 

 

女性ホルモンとは?

 

女性ホルモンとは、女性の一生を通じて肌や身体、
心や脳にまで様々な影響を与える物質のことです。

まず女性ホルモンには、
エストロゲン(卵胞ホルモン)と
プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンがあります。

 

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンとは、
美のホルモンとも呼ばれ、女性らしさを作ります。

子宮内膜を厚くしたり、卵子を育てるといった基本的な働きの他には、
肌の潤いやハリを出したり、新陳代謝を促して痩せやすいカラダにしたり、
骨や血管を丈夫にし、記憶力をアップさせるなどの働きを持ちます。

 

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンとは、
母のホルモンとも呼ばれ、妊娠をサポートする働きがあります。

さらに子宮内膜を厚くしたり、卵胞の発育を抑制する働きがあるため、
非常に重要なホルモンなのですが、
皮脂分泌を活発にしたり、水分を溜め込む作用や新陳代謝を遅らせる働きがあります。
そのため、『ブスのホルモン』と呼ばれるほど、
肌の調子を不安定にさせがちなホルモンでもあります。

 

 

 

肝斑(かんぱん)

 

肝斑(かんぱん)という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

これは、いわれるシミの一種なのですが、
肝斑はシミやソバカスなどとはできる原因が多少異なり、厄介なものだといわれています。

肝斑は30代以降の女性に現れやすいのですが、特に妊娠中や産後にできやすく
このことを『妊娠性肝斑(にんしんせいかんぱん)』と呼ばれています。

では肝斑とはどんなものかを知っておきましょう。

 

  • 輪郭がはっきりしない薄い茶色のシミ
  • 比較的広い範囲に広がる
  • 両頬、額、こめかみ、口のまわり、鼻の下など、骨に沿ってできる
  • 左右対称に現れるのが特徴
  • ぼやけて薄く広がることがあるため、顔色が悪いように見える

 

 

妊娠中や産後に肝斑ができやすい理由

 

肝斑ができる原因は、女性ホルモンが大きく影響していると言われています。

なぜかというと、妊娠中にはプロゲステロンの分泌量が多くなり、
産後はエストロゲンの分泌量が急激に減る
からです。

 

どういうことかというと、

上記でもご説明しましたが、プロゲステロンは肌のトラブルにも関わりが大きく、
排卵から生理前に分泌されるホルモンで、皮脂量を増やしたりするために、
生理前に肌荒れが起きてしまったという経験がある方は多いと思います。

 

またプロゲステロンは、シミやそばかすの素となるメラノサイトを刺激し、
メラニンの生成を活発にする作用があるため、
妊娠中にはシミやそばかすもできやすく、肌の状態が不安定になるため濃くなってしまうのです。

 

そのため妊娠中には、沢山働くプロゲステロンにより、シミができやすくなるということになります。

こう聞くとプロゲステロンは肌荒れ、便秘、イライラなどを引き起こすため、
マイナス要素が多いホルモンと思われがちですが、
妊娠の際には必要なホルモンであるため、自然に肝斑もできやすくなってしまうのです。

 

では産後はというと、このエストロゲンの分泌が急激に減ることで、
肌のバリア機能が低下し、外部の刺激を受けやすくなってしまうのです。
そのため刺激を受けた肌が炎症を起こすと、色素が沈着し、シミとなってしまうことがあります。

 

これらのホルモンの分泌が妊娠前の状態に戻るまでには、出産から半年ほどかかると言われています。

 

そのため、ある意味では妊娠中は仕方ないものとして取り扱われていて、
出産後や月経開始後に自然と消えることもあります。

 

しかし絶対に消えるとは限らないのが怖い部分です。
というのも、メラノサイトを刺激するホルモンは通常に戻っても、
増えたメラニンは元には戻らないからです。

 

通常よりもメラニンができやすくなっている状態に
紫外線などのさまざまな刺激を与えると、
当然通常よりも敏感に反応し、メラニンを作る量は倍増してしまいます。

それがシミとしてしっかり残ってしまう場合もあるのです。

そのために、しっかりとケアをする必要があります。

 

妊娠中や産後のシミ・そばかすのセルフケア

妊娠中にうけた紫外線などのさまざまな肌への刺激による影響や
ホルモンバランスの乱れは産後もしばらくは続くため、
しっかりとケアをする必要があります。

 

紫外線対策

 

妊娠性肝斑はどうやったら薄くなるのかと言うと、まずは徹底した紫外線予防が挙げられます。

紫外線が大きな要因ではない肝斑でも、日ごろの紫外線対策は非常に重要となってきます。

肝斑はデリケートなので、紫外線にも敏感に反応し、さらには濃い肝斑にしてしまうことも考えられます。

そのためメラノサイトを刺激しなければメラニンも作られない訳ですから、
今以上の余分な刺激を与えないようにUVケアが必須となります。

その上で、メラニンを排出するように働きかけなければいけません。

一時的な紫外線であれば、ターンオーバーとともにメラニン色素は剥がれおちていき、
シミになることは少ないのですが、
約1年もの間、紫外線対策が不十分だと、常にメラニンが生成されている状態になり、
やがてシミとして定着してしまいます。

シミやそばかすをさらに増やさないためにも、
産後も日焼け止めクリームや帽子、日傘を活用した紫外線対策をきちんとしておきしましょう。

日差しの強い夏だけではなく、一年を通して紫外線を防ぐ必要があります。

 

疲労とストレス

 

肝斑(かんぱん)は体内のトラブルが原因からなる為、
ただでさえ崩れているホルモンバランスの状態をさらに悪化させないことが大切です。

しかし妊娠中はホルモンバランスが乱れやすいため、ストレスを多く抱える方も少なくないです。

そのためストレスにより、肌のターンオーバーが正常に働かなくなり、
本来28日周期でされなければいけないところ、
40日、60日…と遅くなり、古い角質がどんどん溜まっていくのです。

すると、その角質がシミやくすみになってしまいます。
妊娠中は疲れやすく、ストレスが溜まりやすいため、十分な睡眠やリラックスを心がけましょう。

 

美白ケア

 

産後の肌はとてもデリケートなので、
肌に優しい低刺激の成分を含む美白化粧品を使ってケアをしましょう。

特に有効なのが、ビタミンC誘導体という成分です。

メラニンの産生を抑制するのと同時に、
ターンオーバーの活性化もしてくれるので、透明感のあるお肌へと導いてくれます。

ただし、ビタミンC誘導体といってもさまざまな型がり、その分効果なども変わってきます。

その中でも「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」という成分が含まれている
ビタミンC誘導体が効果的でおススメです。

一般的にビタミンC誘導体は、刺激の大きい成分なのですが、
このAPPSは低刺激なため、妊娠中や産後のデリケートなお肌でも安心して使うことができます。

もともと化粧水に配合されていたり、単体で美容液として売られていたりもします。

普段の化粧水や美容液と同じように使用するのも良いですが、
より効果的にしたいのなら、コットンにヒタヒタに染み込ませ、
気になるシミ部分にだけパックすることです。

約1分間、浸透させたらOK♪
シミ部分は大変デリケートですので、決して擦ったり、叩いたりしないように注意しましょう。

 

食事

 

メラニンの沈着を抑制するビタミンCや、
新陳代謝を促進するビタミンAを多く含む食品を積極的に摂取し、
カラダの内側からシミ対策をする方法もあります。

ビタミンCを多く含む食品として、
・赤パプリカ
・パセリ
・ブロッコリー
・ピーマンなどの緑黄色野菜、
・レモン
・いちごなどの果物があげられます。

含有量では劣るものの、量を取れる芋類や豆類なども、供給源としては効率的です。

その他では、緑茶などもビタミンCが豊富です。

 

ビタミンAを多く含む食品としては、
肉類では
・豚
・牛
・鶏の肝臓(レバー) に多く含まれます。

それから
・ウナギ
・イカ
・たまご
・バター などの乳製品にも多く含まれています。

外からのケアをするには限度があるので、
できれば内側からケアをすることも心がけましょう。

 

シミを排出する作用の高いビタミンCの他には、
・その働きを助けるパントテン酸、
・美しい肌をキープするビオチン、
・細胞を活性化する働きを持ち、お腹の赤ちゃんにとっても大切な葉酸、
・それらの働きを助けるビタミンB群もビタミンEも欠かせません。

 

要するに、人間の体に必要な、ビタミンやミネラルを
バランスよく摂取しておくことが大切ということになります。

 

 

 

 

 

妊娠性肝斑ができたら?

 

レーザー治療

治療に関しては、一般的なシミと肝斑(かんぱん)は根本的な原因が違うため、
専門医の診断によりシミの種類やソバカス、またはあざ等との診断を行います。

シミにはレーザー治療などが有効的とされていますが、
肝斑(かんぱん)は、レーザー照射により、むしろ色が濃くなるなどで
悪化させてしまうケースもあるため、基本的にはすすめられていません。

内服薬

内服薬としては「トラネキサム酸」などがシミやソバカスに有効とされています。

妊娠中でも副作用は少ないとされていますが、使用する際は必ず医師に相談しましょう。

薬は自己判断しないことがベストですよ。

妊娠性肝斑は、ホルモンバランスによる影響が大きいため、
完全にできないようにすることは難しいのですが、
産後2~3ヶ月頃からホルモンバランスが安定してくると、
自然に薄くなったり消えたりすることもあります。

 

 

まとめ

結果、妊娠性肝斑ができてしまうのは、仕方がないことだということが分かりましたが、
状態を悪化させないようにするためにも、紫外線予防や、しっかりとした食生活を送ることが大切ですね!

赤ちゃんのためにも、今後の自分のためにも・・・♡