産後にシミが急に増えた?!そのワケとは・・・

シミ

 

子供を出産してから、ふと鏡を見たら「なにこのシミ(そばかす)・・・」

出産するまではなかったはずなのに急になんで?!とビックリしますし、
このシミって消えるの?と不安になりますよね。

このように、気づいたらシミやそばかすが急に増えたように感じることがありますが、
妊娠するとなぜシミやそばかすが増えやすいのでしょうか?

 

女性ホルモンによる影響

 

シミやそばかすは一般的に、紫外線を浴びると出ると思いがちですが、
産後にできるシミやそばかすは、
妊娠や出産によるホルモンバランスの乱れが深く関係しています。

まずホルモンバランスとは何でしょうか?

 

ホルモンバランス

女性の身体は「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類のホルモンが大きく関与しており、
月経周期がホルモンバランスの変化に大きく影響を与えています。

妊娠中は、女性ホルモンの『エストロゲン』と『プロゲステロン』の分泌量が増えます。

しかし、出産が終わると急激に減少し、それと同時に母乳の分泌を促す
「プロラクチン」というホルモンの分泌量が増えます。

『妊娠中の10ヶ月という期間をかけて、ゆっくりと増加したホルモンが産後突然減り、別のホルモンが増える』
という急激なホルモンバランスの変化に、体はすぐに対応できずにさまざまなところで不調が出てきます。

産後の体が元通りになるまでの期間を『産褥期』と呼び、6〜8週間ほどは不調を感じることもあります。

もしくはそれ以上かかる方もいます。

 

また、ストレスによってもホルモンバランスは乱れてしまいます。

出産の疲れがとれないうちから、赤ちゃんのお世話で夜十分に寝れないこともあります。
また、慣れない育児や家事の両立の不安から、パパの態度に不満を持つこともあるかもしれません。
このことから、生活リズムの乱れや精神的なストレスが、ホルモンバランスを乱す原因にもなります。

 

ではなぜ産後のホルモンバランスとシミが関係するのか

 

肌のバリア機能が低下

妊娠中にはプロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が多くなります。

プロゲステロンが多く分泌されることで、シミやそばかすの素となる
メラニンを生成するメラノサイトを活性化させ、メラニン色素を増やしてしまいます。

一方でエストロゲンという女性ホルモンの分泌も多くなります。

エストロゲンが多く分泌されることで、肌のハリやツヤを支える
コラーゲンやエラスチンを維持して、
肌の衰えの原因になる活性酸素の働きを抑制する作用があります。

そのため妊娠中はシミやそばかすができにくいのです。

 

しかし産後は、プロゲステロンの分泌量は低下しますが、
同時に肌の健康を保つエストロゲンの分泌も急激に減ります。

それにより肌のバリア機能が低下して、外部の刺激を受けやすくなってしまうのです。

刺激を受けたことにより肌が炎症を起こすと、色素が沈着してしまうことがあります。

そのため、産後にワキやVラインの黒ずみが濃く目立ってしまったり、
シミやそばかすが濃くなりやすいのです。

ではどうしたらいいのでしょうか。

 

 

ホルモンバランスを整える方法

6〜8週間の産褥期や授乳期間を終えて、ホルモンの分泌が妊娠前の状態に戻るまでには、
出産から半年ほどかかると言われています。

ママの体が妊娠前の状態に戻るまでは、なるべく無理はせずに過ごすことが大切です。

またその中で、ホルモンバランスの整えるために次のことに注意しましょう。

 

栄養バランスのとれた食事

 

バランスがとれた食事は、いち早くホルモンバランスを整えてくれます。

野菜を中心とした和食が良く、品数が多いものが理想的だと言えます。

 

また、塩分・脂肪分が多い食事は、乳腺が詰まる原因になり、
乳腺炎を引き起こす恐れがあります。

特に母乳育児中のママは、何でも食べ過ぎないように注意が必要ですね。
また、母乳で赤ちゃんに水分がとられてしまうため、
ママもしっかり水分を摂るようにしましょう。

 

鉄分

赤ちゃんは母乳から鉄分を吸収するため、ママが鉄分不足だと
赤ちゃんに十分な鉄分が行き届きません。

鉄分を多く含む食材には、かつお、ひじき、小松菜、豆腐などがあります。

 

カルシウム

日本人は不足しがちな栄養素だと言われています。

特に授乳中は、赤ちゃんに吸収されてしまうため、ママの体はカルシウム不足になりがちです。

また体内のカルシウムが不足すると、骨からも取られてしまうので、
骨密度が下がりやすい時期とも言えます。

 

カルシウムを多く含む食材には、牛乳、チーズ、小松菜、豆腐などがあります。

おやつとしてヨーグルトを食べても良いでしょう。

 

タンパク質

タンパク質は「三大栄養素」とも言われているように、
人間のエネルギー源としてとても重要な栄養素の1つです。

骨や筋肉、皮膚などからだの骨格をつくったり、
筋肉量を増加・維持したりと、カラダ作りには大変重要な栄養素です。

筋肉量が減ると基礎代謝が下がるため、太りやすくて脂肪が付きやすい体になってしまいます。

 

タンパク質を多く含む食材には豆腐、鶏胸肉、ささみ、白身魚、ヒレ肉などがあります。

 

ビタミンCやA

ビタミンCはメラニンの沈着を抑制し、ビタミンAは新陳代謝を促進してくれます。

これらを含む食品を意識的に摂取し、身体の内側からシミ対策をする方法もあります。

ビタミンCは赤パプリカやブロッコリーに、
ビタミンAはうなぎや鶏のレバーなどに多く含まれています。

 

適度な運動

 

ホルモンバランスの乱れを整えるには、適度な運動も大切です。

ハードな運動はおススメしませんが、赤ちゃんと一緒に短い距離を散歩するだけでも
ホルモンバランスを整える働きがあります。

ベビーカーを引いて歩くのも良いですが、できれば赤ちゃんを抱っこ紐などで
抱っこしながら歩く事により付加がかかり、カロリーの消費を大幅にアップさせてくれますよ。

家にこもり過ぎないように、子育ての気分転換にもなって良いでしょう。

その場合は医師に許可をもらってから、運動を徐々に始めるようにしてくださいね。

 

また、授乳中はどうしてもお腹が空いてしまいます。

頻繁に赤ちゃんはおっぱいをほしがりますし、
泣けば何時間も抱っこしないといけない日だってあります。

また主婦として家事もこなさなければなりません。

ママはずっと動いているため、お腹は空いてしまいます。

 

産後のダイエットがうまくいかない原因に、お腹が空いてしまう時の、ながら食べが上げられます。

お腹が空いたからとついつい間食が多くなってしまうんです。

そんな時に効果的なのが軽い運動や、普段行ったことのない場所に行くなどの刺激的な行為です。

人は運動をしていると、脳からアドレナリンや、ドーパミンが分泌され、
食欲を抑えてくれる働きがあるため、適度に外に出かけて色々な物に触れる事が大切だと言えます。

意気込んでウォーキングしよう!と、する必要は決してなく
キレイになったら着たい洋服をショッピングセンターに探しに行くだけでも十分な運動になります。
お腹がすいてしまったら、家にいないで気分転換がてら外にでかける事で食欲を減少させ、
産後のダイエットを成功ささせることができるのです。

 

授乳中は今後のダイエットに備え基礎代謝を上げよう!

 

授乳中は、激しい運動ができないため、脂肪の燃焼を期待するより基礎代謝を上げて
今後のダイエット美容液に結びつけるための努力をするほうがよいですね。

たとえば、赤ちゃんが寝ている隙に家でダンベルを使って筋力を鍛えるのが良い方法です。

500mlのペットボトルに水を入れ片手に一つづつ持ち、
上下に上げ下げするだけでもかなり腕の筋肉の刺激になりますよ♪

また、基礎代謝を上げるには太ももの筋肉を鍛えるのが一番手っ取早いです。
なぜなら太ももの筋肉がカラダで一番大きい筋肉だからです。

バランスボールを購入し、足でころころ転がすだけで十分な筋力を太ももにつけることが可能です。

激しい運動をすることだけがダイエットだとは限りません。

体のバランスや苦手なラインを作ることに集中して授乳中はすごしましょう。

 

産後はいつから運動はOKなのか?

安全に本格的なダイエットを進めるためには、産後3ヶ月の休憩が必要だと言われています。

赤ちゃんに初乳を飲ませてから3ヶ月で大体大まかな病気の免疫を赤ちゃんに上げることができると言われていますので、
中には3ヶ月間しっかり赤ちゃんに母乳をあげたらミルクに変えても構わないなんていう助産師さんもいるくらいです。

ですから、運動を始めて母乳がストップしてしまっても構わない出産後3ヶ月目からの運動を心がけたほうがよさそうですね。

気になる方はお医者さんに相談するようにしましょう。

一番おススメなのは、1日1時間のウォーキングです。
このウォーキングは、赤ちゃんを抱っこして今までみたいなお散歩とは違い、
脈拍を120前後に合わせる結構しんどいウォーキングです。
いきなり1時間はきついでしょうから、最初は15分から初めたり、時間を小分けに分けて歩いたとしても、
カロリーの消費量は変わりませんのでできる範囲で頑張ってみましょう。

 

ストレス解消をする

ストレスを溜めることは、ホルモンバランスの乱れを助長してしまうことになります。
パパや両親に赤ちゃんを預け、たとえ10分でもいいので、自分の時間を定期的に作るようにしましょう。

ストレスは自分が思っている以上に溜まっていることがあります。

自分の時間を作るだけでも精神的にかなり楽になり、自然と体の不調も治まっていきますよ。

 

日焼け対策は必須

 

シミやそばかすをさらに増やさないためにも、産後も日焼け止めクリームや帽子、
日傘を活用した紫外線対策をきちんとしておきしましょう。

紫外線対策は、日差しの強い夏だけではなく、一年を通して紫外線を防ぐ必要があります。

 

美容液やクリームで美白ケア

産後の肌はとてもデリケートなので、肌に優しく低刺激の成分が配合されている美白化粧品を使ってケアを始めましょう。

 

 

まとめ

慣れない育児などでホルモンバランスをうまくコントロールするのは難しいかもしれませんが、
早くシミやそばかすがなくなるように少しでもストレス発散するようにしましょう♪