顔のたるみの原因を知り、正しい対策でハリのある美しい肌に

美容

 

シミやシワなどと同じように、見た目年齢を上げやすいものとして「顔のたるみ」があります。

人によっては、10歳以上も老けて見えてしまう原因となる「顔のたるみ」についてご紹介します。

 

肌弾力の低下

 

肌の弾力が低下すると、顔のたるみの原因になります。

私たちの肌のには、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの
肌にハリや弾力をもたせるための成分があります。

肌の弾力は、これらの成分が真皮層に適切な構造で十分に存在することで保たれています。

しかし、肌の弾力「ハリ」は以下のようなことで失われてしまいます。

 

紫外線

 

紫外線、特にUVAは肌の奥にまで届き、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す
「線維芽細胞」という細胞にダメージを与えてしまいます。

線維芽細胞がダメージを受けてしまうと、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成量が
減るだけではなく、これらを分解する酵素が過剰に分泌され、肌の弾力が失わていきます。

 

 

生活習慣

 

線維芽細胞がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出すには、
タンパク質やビタミンCをはじめ、さまざまな栄養素が必要です。

食生活のバランスが悪いと、線維芽細胞に十分な栄養がいきわたらず、肌のハリが失われます。

また、「肌は夜作られる」と言われるくらい、睡眠は肌にとって重要になります。

当然、睡眠不足も肌のたるみの原因となります。

睡眠時間が6時間以下と短い、
寝る前にカフェインを摂ったりスマートフォンを触ったり読書をしてしまう、
横向きで寝たり、高いまくらを使用している、

これらに当てはまる方は非常に要注意です!

睡眠時間が6時間以下になると、成長ホルモンが十分に分泌されません。

この成長ホルモンとは、肌の再生を促す機能がありますので、
この成長ホルモンが正常に分泌されないと、肌の老化を招いてしまいます。

また、寝る前にカフェインを摂ったり、スマホや読書をしてしまうと、
脳が興奮をしてしまい、質の良い睡眠がとれないのです。

さらに、寝る時横向きで寝たり高まくらを使用していると、
骨盤が歪み、顔も歪み、皮膚も下がってくるのでたるみを引き起こします。

寝る前はなるべく脳に刺激を与えないようにし、
自分の首にあった枕を使用するようにしましょう。

 

乾燥

 

肌の奥の水分保持力が低下した状態(肌が乾燥した状態)になると、
肌の奥の水分を十分に保つことができなくなり、肌の奥に負担となってしまいます。

 

加齢

 

 

赤ちゃんの肌にハリがあり、みずみずしいのは、
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が多いからです。

40代になると、ヒアルロン酸は、赤ちゃんの真皮のヒアルロン酸量の約半分程度になってしまいます。

 

むくみ

 

 

日々の生活で気になる「むくみ」も、放っておくとたるみに変わってしまいます。

その原因は、

むくみによって老廃物がたまり皮膚が伸びた状態になり、たるみに変わる。
溜まった老廃物が新陳代謝を妨げ、通常よりも早く老化を促進させる。
また顔のたるみは、リンパの流れも関係しています。

顔がむくみ、リンパの流れが悪くなることで、皮下脂肪が顔のたるみとして定着してしまうのです。

 

食生活

 

 

乱れた食生活や、まちがった食事の摂り方をすることもたるみを引き起こしてしまいます。

特に、
炭水化物メインの食事
野菜だけの食事
こうした食事の取り方は肌の老化を早め、たるみを引き起こしてしまいます。

炭水化物がメインの食事は糖質が多すぎます。

糖質を多く摂りすぎると、タンパク質や脂質が糖と結びついて
「糖化」という現象が起きます。

するとコラーゲン同士がくっついてしまい肌弾力が失われ、たるみを引きおこしてしまうのです。

また、ダイエットや健康のために野菜ばかりの食事をしていると、
体重は落ちてもタンパク質が不足しているため筋肉がつきません。

皮膚を支えてくれる筋肉がなければ、皮膚は下にさがり、たるみとなってしまうため、
適度な運動やエクササイズで筋肉を保つことが必要なのです。

 

表情筋・深層筋の衰え

 

 

顔には「表情筋」と「深層筋」と呼ばれる2種類の筋肉がついています。

表情筋は、皮膚についている筋肉で、たくさんの種類に分かれ、それぞれが皮膚を支えています。

一方、深層筋は、筋肉が骨に付いていて、表情筋の下で表情筋を支えています。

また、深層筋はポンプのように血液や栄養を顔全体に送り届ける役割をしています。

表情筋が衰えてくると、その上にある脂肪や皮膚を支えられなくなってしまいます。

深層筋が衰えてくると、表情筋が支えられなくなったり、肌に栄養がいきわたらなくなります。
そのため、表情筋と深層筋の衰えはたるみの原因となるのです。

最近多いのが、普段無意識でしている人も多い「口呼吸」も、たるみの原因のひとつです。

口が半開きの状態だと、口輪筋など口まわりの筋肉が締まらず常に緩んでしまっている状態です。
この口呼吸が定着すると次第に筋肉が衰えていき、顎や頰のたるみを引き起こしてしまいます。

さらに口呼吸を続けると、少しでも呼吸をしやすいように自然と体が猫背になり、
よりたるみが悪化してしまいますので、なるべく鼻で呼吸をするように意識しましょう。

 

猫背・姿勢の悪さ

 

背中と顔は背骨やリンパ線で繋がっています。

猫背で顔を突き出すような悪い姿勢をしていると、うなじ部分が縮み、首の前部分が伸びるため、
皮膚が重力に負けてしまい、頬が下方向に引っ張られてしまいます。

また、猫背になると二重アゴやフェイスライン・頬のたるみ等の症状を引き起こしてしまいます。

最近では20代なのにたるみやほうれい線に悩む女性が増えているそうで、
その原因の1つが長時間のデスクワークです。

長い時間座って作業をしているので、皮膚が下に引っ張られ、たるんでしまいます。

上記でご説明した表情筋の衰えも、長時間のデスクワーク仕事により、
あまり表情を変えないことから、たるみの原因ともなっているため、
デスクワークは様々な要因を含んでいると考えられます。

 

顔のたるみの解消法

 

スキンケア

 

 

スキンケアで大切なのは、減少してしまった肌内部のコラーゲンを守り、生成を促すこと。

そのために効果的なのはこれらの成分です。

たるみに効果的な美肌成分の一例

《ビタミンC誘導体》
純粋なビタミンCよりも肌への浸透を良くしたもの。
シミ・シワ・毛穴などに広く効く。

《ナイアシン》
肌の代謝をよくして肌のハリをアップさせる効果がある。
肌が弱いひとでも安心して使える。

《レチノール》
ビタミンAの一種で肌のコラーゲンを増やす作用がある。
肌が弱い人は赤みが出ることがあるので注意が必要。

このなかでもビタミンC誘導体は化粧水に含まれていることが多いので、取り入れやすい成分と言えます。

またこの他にもたるみに有効な成分はさまざまにありますので、色々と調べてみるのがオススメです!

 

メイク

 

 

メイクはたるみ根本からの改善にはなりませんが、
デートやパーティでどうしても隠したい場合、
メイクを工夫することによって見た目の印象はかなりカバーすることができます。

たるみをカバーするメイクPOINT

・シェーディングでフェイスラインをスッキリさせる
・ビューラーでまつ毛をもちあげ、まぶたが上がったように見せる
・高い位置にチークやハイライトをのせ、視線を高い位置にもってくる
・口角にハイライトをのせ下がった口角をあげる

シェーディングやハイライトを使って顔を立体的に見せると、
ハイライトやチークによってあげたラインが強調され、たるみが目立たなくなります。

 

紫外線ケア

 

 

紫外線を浴びると肌の弾力を保つコラーゲンがダメージを受けてしまいます。
以下のポイントに注意徹底的にケアして紫外線を防ぎましょう。

 

①日焼け止めは使用量の説明通りに使う

べたつくのが嫌でついつい薄めに塗る人が多いですが、
日焼け止めは塗る量が少ないと、その効果は激減してしまうため、
嫌々塗っていても全く意味がないのです。

1回分の使用量の目安として、

  • 乳液タイプなら500円玉サイズ
  • クリームタイプならパール2つ分

べたつくのが嫌なひとは、さらっとしたジェルタイプやスプレータイプもありますので、
自分に合うものを見つけて正しい量の使用を心がけましょう。

 

②ファンデーションはパウダータイプ

ファンデーションは、リキッドタイプよりもパウダータイプのほうがUV効果が高いためおすすめです。
パウダーの微粒子が紫外線を反射し、肌を守ってくれるためです。

洗濯物を干したり、ちょっとそこまで買い物にいきたい。

けど休みの日はメイクせず顔を休ませてあげたい。

そんな時には、日焼け止めを塗って、フェイスパウダーを
上から塗ってあげるだけでも、手間もかからずしっかりとUVケアができますよ♪

ただ暑い日には帰宅した際、そのままの顔だと汗とまじってぐちゃぐちゃになってしまい、
ニキビなどの原因にもなりかねないので、帰宅したらオフするようにしましょう!

 

③365日UVケアを

紫外線が強い春〜夏以外はUVケアをサボりがちですが、秋〜冬も気を抜かずにケアする必要があります。

紫外線は肌に蓄積されていくものなので、いくら紫外線が弱い季節でも、そのダメージは少しずつ溜まっていき肌の老化を招いてしまいます。

 

たるみを解消するうえでやってはいけないこと

 

たるみの原因のひとつに「皮下脂肪の増加」があげられます。

皮下脂肪の増えすぎを防止するためには、脂肪に変わりやすい
脂質や油分、糖質の過剰摂取を控えるようにしましょう。

しかし、行き過ぎた食事制限は代謝の低下を招きます。

代謝が低下するとたるみが悪化してしまう可能性もあるので、
無理なダイエットをしないようにしてください。

また、たるみを防止しようと強い力でマッサージをすると、
摩擦による刺激で真皮層が劣化してしまいたるみ・シワ・シミを悪化させてしまう場合があります。

とくに、目元の皮膚は薄くなっているので注意が必要です。

マッサージ以外にも、乱暴なパッティングによって顔の筋肉や毛細血管、
リンパを傷つけてしまい、血行障害を起こしてしまうケースもあります。

マッサージに自信が無い人は、目の周りなどの筋肉
「表情筋」のトレーニングをとり入れるようにしましょう。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

以上のように、たるみと言っても原因はたくさん考えられます。

また、たるみの原因は1つではなく、複数の原因がいくつも重なって
顔のたるみを引き起こしている方も多いです。

以下のようなことを行うことで、たるみを予防・解消できますよ♪

  • 紫外線対策をしっかりと行う
  • 正しい姿勢を保つ
  • 保湿
  • 顔の表情筋、深層筋を鍛える
  • 良質な睡眠
  • フェイスマッサージや頭皮のマッサージ
  • バランスのいい食事をする

これらをしっかり行うと同時に、
たるみ対策のマッサージなどのケアを行うことで、予防・改善することができます。

そうすることで美容に関してだけではなく、健康とキレイなカラダを保て、素敵女子のできあがりです♡

 

参考元:美的