まだ動けると思っているのはあなただけ…簡単体操で運動不足解消

ダイエット

 

急いで歩くと足がもつれる・・・階段で不意に踏み外す・・・など、
思ったとおりに動けなくなる現象は、加齢とともに増えます。

20代や30代であっても、思うように体を動かせない人が増えています。

思うように動かせないとケガの原因にもなるし何かと不便ですよね。

そして加齢や運動不足により体の中にも異常をきたします。

どんなことが起こるのでしょうか?

 

加齢と運動不足がもたらす影響

人間は、年齢を重ねるごとに体力や筋力が衰えてくる症状が現れ始めます。

筋力や体力が衰えてくると、身体全体に行き渡る血流が悪くなり、
それにより免疫力が低下するなどの悪影響を及ぼすのです。

血行不良によって筋肉が硬くなると、その中を通っている血管も少しずつ細くなっていき、
やがて肩こりや腰痛などの症状をもたらします。
このような症状は、入浴などにより血管が広がると痛みは緩和するのですが、
それは一時的な効果なために、時間が経つとまた痛みは発生してしまいます。

血流が低下することにより身体の体温が下がりますが、
体温が1度下がった人の免疫力は約30%もダウンすると言われています。
免疫力の低下にともなって、感染症、心臓病、癌などの発症率が高くなったり、
精神的にも不安定になるなどの、神経症状が現れることも分かっています。

また「冷えは万病の元」と呼ばれるように、
低体温は体だけではなく精神にも深刻な異常をきたすことが分かっています。
加齢と運動不足が重なると、血流低下はさらに加速し、
脳梗塞や動脈硬化、うつ病や更年期を発症するリスクも高まります。

さらには、内臓機能の働きも衰えてくるため、便秘や胃潰瘍の症状が現れたり、
高血圧や糖尿病などの深刻な生活習慣病にもかかりやすくなってしまいます。

またホルモン分泌の低下により、たるみや薄毛などの老化減少の症状を
速める原因としても運動不足は大きく関係しています。

人間は加齢や老化を避けて通ることはできません。
ですが、運動不足を解消することにより、病気を未然に防ぎ老化を遅らせることは可能なのです。

まずは日頃から積極的に筋肉を使い、柔軟性を維持しながら、カラダを温めることが大切です。

 

 

では加齢によりなぜ思うように体が動かなくなるのでしょうか?

脳からの信号

体を正確に動かす力の低下は、脳からの指令が筋肉にうまく伝達できなくなることが原因だと
最近の研究により分かってきました。

人の体は、脳からの指令が運動神経を経由して、筋肉に伝わって初めて動きます。

加齢で思ったとおりに体が動かなくなるのは、この神経から筋肉への「伝わる」機能が衰えることが一因です。
つまり、いくら筋トレで筋肉をつけても、伝達機能が不十分だと、宝の持ち腐れになってしまいます。

この伝わる昨日の改善に有効なのが、「伝わり体操」です。
一度に複数の部位をリズミカルに動かすことで、筋肉への神経伝達機能を刺激し、じゃ以前する効果があります。

筋トレで筋肉を鍛え、増やすには時間がかかりますが、神経伝達機能の改善は、
早ければ1週間で体感できる人もいると言われています。

さらに、伝わり体操を朝に行うと、活動するぞ!とカラダにスイッチが入り、1日の活動量が上がります。
ダイエットや筋力アップも期待できますよ。

 

筋肉への神経伝達を衰えさせないポイント

 

脳の指令を正しく受け取って正確に動くためには、適度に運動して神経と筋肉のつながりを保つことが大切です。
そのための動きのコツを押さえて、効率よくトレーニングしましょう。

 

ポイント1:2カ所以上動かす

同時に体の2カ所以上を動かすことで、「こう動かしたい」という意識どおりに体を動かす訓練ができます。
最初はモタモタするかもしれませんが、繰り返すうちに思いどおりに動かせるようになります。
その過程が伝達機能の向上に重要です。

 

ポイント2:リズムよく動かす

リズムに合わせて動くことも、神経伝達機能の刺激に大いに役立ちます。
漫然と動くのではなく、できれば音楽に合わせて楽しくリズミカルに行いましょう。
テンポを取りながら動くだけで、体の反応が全く違ってキレが良くなりますよ。
なんといっても、リズムに合わせた方がうんと楽しいですからね。

 

ポイント3:1日1回運動する

神経伝達機能の刺激になる運動を、1日1回、毎日続けましょう。
2カ所以上、リズムよく動かす運動を続けることで次第に神経が発達し、
早ければ1週間で「体が軽くなった」実感が湧いてくるはずです。
筋トレよりも早く変化を実感できますので、モチベーションアップにもつながりますよ♪

 

1日1回行いたい「簡単体操」

伝わり体操で神経から筋肉への伝わりをスムーズに。
動きはとても簡単な動作の繰り返しです。
座ったままでもできますので、毎日続けてスムーズに動ける体を目指しましょう♪

 

1分間で①~⑤の動きをリズムよく行いましょう。

伝わり体操は、①から⑤の動きを下記の順番で行います。
動きのペースは1秒に2カウントが基本です。

プログラム1セットがおよそ1分でできます。

息が上がるほど早く激しく動く必要はありませんが、
全部終わったところで「フーッ」と息が出るくらいの速さを目指しましょう。

1日1回行いましょう♪

 

《メニュー》

①足踏み&腕の曲げ伸ばし(横)

②ももタッチ&腕の曲げ伸ばし(前)
====2回行います====
↓   ↓   ↓   ↓   ↓
③腕と腕を左右に開く

③腕と腕を左右に開く

④8回拍手&足踏み
====2回行います====
↓   ↓   ↓   ↓   ↓
⑤高速足踏み&高速指折り

*****ここまでを2回繰り返します*****

↓   ↓   ↓   ↓   ↓

①足踏み&腕の曲げ伸ばし(横)

②ももタッチ&腕の曲げ伸ばし(前)

 

 

①足踏み&腕の曲げ伸ばし(横)

 

(1秒間に2カウントのペースで行いましょう)

1:椅子に座って、足踏みしながら手はパーにして両腕を上に伸ばします。(2カウントで)

2:手をグーにして両腕を下げます。(2カウントで)

3:手をパーにして両腕を横に広げます。(1カウントで)

4:手をグーにして両腕を閉じます。(1カウントで)

5:もう一度、手をパーにして両腕を横に広げます。(1カウントで)

6:手をグーにして両腕を閉じます。(1カウントで)

 

②ももタッチ&腕の曲げ伸ばし(前)

 

1:右ももを上げて、両手のひらでタッチしたら下ろします。(2カウントで)

2:左ももを上げて、両手のひらでタッチしたら下ろします。(2カウントで)

3:足踏みしながら手をパーにして両腕を前に伸ばします。(1カウントで)

4:手をグーにして肩甲骨を寄せるように両ひじを引きます。(1カウントで)

5:再び手をパーにして両腕を前に伸ばします。(1カウントで)

6:手をグーにして肩甲骨を寄せるように両ひじを引きます。(1カウントで)

 

 

③脚と腕を左右に開く

 

1:両腕と右腕を同時に横に開きます。(1カウントで)

2:両腕・右脚を閉じて、両手のひらと両ひざを合わせます。(1カウントで)

3:両腕と左脚を同時に横に開きます。手はパーに。(1カウントで)

4:両腕・左脚を閉じて、両手のひらと両ひざを合わせます。(1カウントで)

 

 

④8回拍手&足踏み

1:1拍ずつ交互に足踏みしながら8回拍手します。

 

 

⑤高速足踏み&高速指折り

1:できるだけ早く足踏みしながら親指から小指まで指を順番に1本ずつ折り、
小指から親指まで開く動作を繰り返します。

だいたい2往復半~3往復行いましょう。

 

これらの体操は、1分で全身がまんべんなく動かせます。
わずかな時間でも体がポカポカして心地いいです。

この運動を続けることで、20代30代から60代まで、
敏捷性(体を素早く、正確に動かす力)のテスト数値が改善したという研究もあります。

また、伝わり体操を1日1回取り入れた結果、次第に筋力がつき、代謝も上がるという方がいます。
この変化は、年代を問わず、期待できると言えます。

「20秒開閉テスト」で実年齢より高かった方は日課にしましょう。

また、この伝わり体操は、音楽に合わせて体操することを推奨しています。
体操の動きに慣れてきたな、と思ったらリズムを変えても良いでしょう♪

 

 

伝わり体操のご紹介は以上となるのですが、ここからはオフィスでできる
「簡単カラダほぐし法」をご紹介します♪

デスクワークが多い女性は特に実践してみてくださいね!

 

筋膜ほぐし

デスクワークの人は、筋肉を包む筋膜をほぐすことから始めましょう。
同じ姿勢を続けると特定の筋肉が固まり、
まわりの筋膜は固くなって張り付いてしまいます。

その状態で筋トレをしても、狙った筋肉を鍛えらず、逆に筋膜のコウチャクを増長する可能性があります。

座り時間が長いと、筋膜はどうなるのでしょうか?

首から背中にかけてガチガチに固まり、痛みや不調も起こります。

太ももの裏の筋膜も縮んで固まり、立ち姿が歪んでしまいます。

筋膜ほぐしは、押して圧をかけながら動かすのが基本となります。

 

バンザイ筋膜ほぐし

 

猫背の方は、胸の筋肉が縮んで筋膜がコウチャクしています。反対側に伸ばしてあげましょう。
そうでない方も、筋膜はコウチャクしてしまっていますのでほぐしてくださいね♪

(片手を15秒繰り返します。反対側も同様に行いましょう)

1:椅子に座り、ひじを直角に曲げて両手を上げます。

2・肩の高さでひじを後ろに引き、肩甲骨の間を寄せます。

3:右手で左の鎖骨の下の肩寄りのくぼみを押さえながら左ひじをゆっくり上げ下げします。

 

《押す場所》

鎖骨の下に指先を当て、肩関節の方にズラしたところにあるくぼみ周辺の、
コリを感じるところを押します。

 

わきの筋膜ほぐし

 

わきはいつの間にか凝っている部位です。
肩を動かす大円筋、小円筋を押さえながら腕を動かしましょう。

(片手を15秒繰り返します。反対側も同様に行いましょう)

1:背すじを伸ばした姿勢で左腕を上げます。

2:右手で左わきのくぼみを掴みます。

3:わきを掴んだまま、左腕をゆっくりと上下に動かします。

痛気持ちいいと感じる程度に掴む力を調整してください。

 

《押す場所》

右手の親指を、わきのくぼみに当てます。押すと気持ち良く感じるところです。
残りの4本の指は背中側に回してわきを掴みます。

 

まとめ

運動不足になると、脳が衰えたりさまざまな症状が起こってしまいます。

その前に簡単にできる方法で予防しましょう!

 

参考元:日経ヘルス
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